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【ア・リーグ新人王】アストロズ・アルバレスが満票で受賞

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 日本時間11月12日、両リーグの新人王が発表され、アメリカン・リーグは満票でヨルダン・アルバレス(アストロズ)が選出された。打線の穴となっていた指名打者を埋める存在として6月上旬にメジャーデビューを果たし、87試合で打率.313、27本塁打、78打点、OPS1.067という驚異的な打棒を発揮。全米野球記者協会(BBWAA)の投票では、投票権を持つ記者たちから圧倒的な支持を得て、30人全員から1位票を獲得した。

 AAA級での56試合で23本塁打を放ったアルバレスは、メジャー昇格後も変わらぬ強打を発揮。メジャー1年目の新人ながらアストロズの強力打線に不可欠の存在となり、6月から8月まで3ヶ月連続で月間最優秀新人に選出された。AAA級とメジャーで放った本塁打の合計は実に50本。アストロズからの新人王は、1991年(当時ナ・リーグ所属)のジェフ・バグウェル、2015年のカルロス・コレアに次いで3人目。ア・リーグの新人王が満票で選出されるのは史上11度目である。

 A.J.ヒンチ監督は「本当に素晴らしい1年を過ごしてくれた。彼は我々が求めた以上のことを成し遂げてくれたよ」とアルバレスの活躍を絶賛。メジャー2打席目で初本塁打を放ったアルバレスは、最初の12試合で7本塁打、同45試合で51打点という猛打を見せ、長打53本、出塁率.412、長打率.655は今季メジャー新人トップの数字だった。9月には本拠地ミニッツメイド・パークで特大アーチを放ったが、フェアゾーンの3階席に打球を打ち込んだのは、チーム史上初めてのことだった。

 アルバレスは、30人全員から1位票を得て、150ポイント(満票)で新人王を受賞。2位以下は、ジョン・ミーンズ(オリオールズ)が53ポイント、ブランドン・ロウ(レイズ)が27ポイント、イロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)が20ポイント、キャバン・ビジオ(ブルージェイズ)が7ポイント、ルイス・アラエス(ツインズ)とブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が5ポイント、オスカー・メルカド(インディアンス)が3ポイントという結果になった。


【ナ・リーグ新人王】メッツ・アロンゾが「準満票」で受賞

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 日本時間11月12日、両リーグの新人王が発表され、ナショナル・リーグはピート・アロンゾ(メッツ)が30人中29人の記者から1位票を獲得する「準満票」で選出された。クリス・パダック(パドレス)、ダコタ・ハドソン(カージナルス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、マイク・ソローカ(ブレーブス)など、ハイレベルな争いとなったナ・リーグの新人王だが、終わってみれば新人離れした強打を見せたアロンゾの圧勝となった。

 メッツのブロディ・バンワグネンGMは、オープン戦で好成績を残したアロンゾを開幕ロースターに入れることを決断。アロンゾは、デビュー戦で初安打、4試合目で初本塁打を記録し、最初の26試合で9本塁打を放ったが、そのペースは最後まで落ちることはなく、バンワグネンの決断が正しかったことが証明された。

 7月のホームラン・ダービーを制したアロンゾは、8月にメッツのシーズン本塁打の球団記録を更新し、レギュラーシーズン最終日には53号アーチを放ってメジャーのシーズン本塁打の新人記録も更新。53本塁打は今季両リーグ最多の数字であり、打率.260、120打点、OPS.941という好成績で、文句なしの新人王受賞となった。

 「毎日、野球がうまくなりたい、自分に出来る方法でチームに貢献したい、と思いながらプレイしてきた」とアロンゾ。その積み重ねが、メジャー新人記録更新、そして新人王受賞という最高の結果に繋がった。メッツからの新人王受賞は2014年のジェイコブ・デグロムに次いで史上6人目であり、野手では1983年のダリル・ストロベリー以来36年ぶりとなる。

 アロンゾは、29人から1位票、残る1人から2位票を獲得して、合計148ポイントで新人王を受賞。2位以下は、ソローカが82ポイント、タティスJr.が26ポイント、ブライアン・レイノルズ(パイレーツ)が9ポイント、ハドソンが4ポイント、ビクトル・ロブレス(ナショナルズ)が1ポイントという結果となった。

エンゼルス・エプラーGM 先発投手2人の獲得を目指す方針を明言

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 日本時間11月12日、メジャーリーグのGM会議がスタートし、エンゼルスのビリー・エプラーGMは、特定の選手の名前には言及しなかったものの、今オフ中に2人の先発投手を獲得したい意向を明らかにした。オーナーのアート・モレノはペイロール増額の方針を明らかにしており、カリフォルニア出身のFA市場の目玉、ゲリット・コールの獲得に動く可能性もありそうだ。

 エプラーは「現時点で私が言えるのは、とても広い視野で市場を眺めているということだ」と語り、特定の獲得候補についての言及を避けた。しかし、絶対的エースを必要としているチーム状況や、コールがカリフォルニア州出身であること、コールが西海岸でのプレイを希望していると伝えられていること、モレノが大型補強に積極的な姿勢を示してることなどから、エンゼルスをコール獲得の有力候補に挙げる声は多い。エプラーは、自軍の資金力について「補強しようと思えば積極的に動けるだけの能力はある」と語っている。

 しかし、年俸3000万ドル以上の超大型契約が予想されるコールを獲得するだけでは、エンゼルスの補強は十分とは言えない。来季は5人の選手だけでおよそ1億1500万ドルを要し、アルバート・プーホルスの契約最終年となる2021年も3人だけで8850万ドルの契約が確定している。そんな状況のなかでコールを獲得してしまえば、全く身動きが取れなくなってしまう可能性が高く、コール、マイク・トラウト、大谷翔平というスター選手を擁しながら優勝争いとは無縁という状況を招きかねない。

 よって、コールよりも安価なザック・ウィーラー、マディソン・バムガーナー、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ジェイク・オドリッジといった投手のなかから複数の投手を獲得するほうが、エンゼルスのチーム状況にフィットすると言えるだろう。エプラーの発言通りにこのなかから2人の投手を獲得できれば、先発ローテーションの質は格段にアップする。なお、MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、エンゼルスがウィーラー獲得に興味を示していることを伝えている。

エプラーGMが大谷の経過報告 左膝手術から順調に回復中

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 日本時間11月12日、エンゼルスのビリー・エプラーGMは、アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議の場で、大谷翔平が今年9月に受けた左膝の手術から順調に回復していることを明らかにした。このまま順調にいけば、11月下旬にもマウンドからの投球練習を再開できる見込みであるという。

 今季の大谷は、日本時間9月12日の出場を最後にシーズンを終了。レギュラーシーズンの閉幕を待つことなく、投球練習の強度を上げていった際に違和感を増していた左膝の手術を受けることを選択した。昨年10月にトミー・ジョン手術を受けた大谷は、今季公式戦での登板機会はなかったが、ブルペンでの投球練習を行えるところまで回復。今のところ、11月下旬にマウンドからの投球練習を再開して、12月中旬には投手としてのリハビリを完了できる見込みとなっているが、エンゼルスは大谷が来季の開幕ローテーションに入ることができるかどうかを明言していない。

 エプラーは「我々は翔平が全てのことをしっかりこなすことができるようになるまで待つつもりだ」と語り、万全の状態で投手として戦列復帰させる方針であることを明言。また、大谷のために6人制ローテーションを採用するかどうかもまだ決めていないようだ。大谷は1週間のうちに投手として1試合、指名打者として3~4試合に出場する見込みであり、6人制ローテーションを採用しない場合には、大谷の登板間隔を調整するためにスポット・スターターが必要になると見られる。

 先発投手の補強を今オフの最優先課題に掲げるエンゼルスにとって、2018年に10先発で51回2/3を投げ、防御率3.31、63奪三振をマークした大谷は、極めて貴重な戦力である。打者としては、この2シーズンで210試合に出場して打率.286、40本塁打、123打点、OPS.883を記録しており、マイク・トラウトの援護砲として、不可欠な戦力となっている。本格的な二刀流を再開する大谷は、2020年にどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

最優秀エグゼクティブにレイズ・ニアンダーGMが選出

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 日本時間11月12日、MLB機構は今季の最優秀エグゼクティブにレイズのエリック・ニアンダー野球部門上級副社長兼GMを選出したことを発表した。この賞は、30球団が1票ずつの投票権を持ち、その投票により受賞者が決定される。なお、次点はヤンキースのブライアン・キャッシュマンで、3位にはアスレチックスのビリー・ビーンとツインズのデレク・フォルビーが並んだ。

 今季のレイズは、両リーグ7位となる96勝66敗(勝率.593)でレギュラーシーズンを終了し、アメリカン・リーグの第2ワイルドカードを獲得した。前年より白星を6つ増やし、リーグ優勝を成し遂げた2008年の97勝に次ぐ球団史上2位タイの勝利数となった。ワイルドカード・ゲームではアスレチックスを破ったものの、地区シリーズでアストロズに2勝3敗で敗れ、今季の戦いを終えた。

 昨オフ、レイズはフリーエージェント市場でチャーリー・モートンとアビサイル・ガルシア、トレード市場ではヤンディ・ディアスとエミリオ・パガーンを獲得。モートンは、昨季途中にパイレーツからタイラー・グラスナウとともに移籍してきたオースティン・メドウズ、新人のブランドン・ロウとともにオールスター・ゲームに選出される活躍を見せた。また、今年5月に加入したトラビス・ダーノウは、92試合で16本塁打、長打率.459をマークする活躍を披露。7月のトレード・デッドラインでは、ニック・アンダーソン、ヘスス・アギラー、エリック・ソガードを獲得し、さらにチームを強化した。

 昨季以前に獲得したトミー・ファム、崔志萬(チェ・ジマン)、ライアン・ヤーブローらも含め、ニアンダーが獲得してきた選手たちの活躍により、球団史上最多となる57選手・33投手を起用した今季のレイズは、見事にポストシーズン進出。年俸総額はメジャー全体で下から数えた方が早いくらいだが、レギュラーシーズンの90%近い期間をポストシーズン進出圏内で過ごした。

 現在36歳のニアンダーは、今季がレイズのGMとして3年目のシーズン。レイズの球団組織に加わってから13年目であり、レイズに加わる前はベースボール・インフォ・ソリューションズで働いていた。なお、最優秀エグゼクティブの表彰は昨年からスタートし、アスレチックスのビーンが初代受賞者となった。

【ア・リーグ最優秀監督】ツインズ・バルデリ監督が僅差で受賞

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 日本時間11月13日、両リーグの最優秀監督賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはツインズのロッコ・バルデリ監督が選出された。両リーグ最年少監督であるバルデリは、就任1年目の今季、新人監督では史上7人目となるレギュラーシーズン100勝を達成。チームに2010年以来9年ぶりの地区優勝をもたらし、アーロン・ブーン監督(ヤンキース)との僅差の争いを制して最優秀監督に輝いた。

 受賞者に選出されたバルデリは「ちょっと言葉が見つからないね」と歓喜の表情を見せたあと、「私はチームのため、選手のため、スタッフのため、フロントオフィスのため、そして球団組織のために、自分に出来ることは全てやりたいと思っている。それをやった結果かな」と語り、自身の監督1年目を誇らしげに振り返った。

 選手と年齢が近いこともあり、就任直後から選手たちと積極的にコミュニケーションを取って良好な関係を築くシーンが目立った。その結果、チームは昨季の78勝から101勝へと大躍進。地区優勝の本命と見られていたインディアンスを上回り、バルデリは監督1年目にして地区優勝を成し遂げた。

 ツインズから最優秀監督賞に選出されるのは、1991年のトム・ケリー、2010年のロン・ガーデンハイアー(現タイガース監督)、2017年のポール・モリターに次いでバルデリが4人目。2010年代に受賞者を3人輩出したのはメジャー最多である。

 バルデリは、1位票を最多タイの13票、2位票を最多の13票、3位票を2票獲得し、合計106ポイント。同じく1位票を13票獲得し、合計96ポイントのブーンを10ポイント差で破った。なお、3位以下はケビン・キャッシュ監督(レイズ)が33ポイント、ボブ・メルビン監督(アスレチックス)が19ポイント、A.J.ヒンチ監督(アストロズ)が12ポイント、テリー・フランコーナ監督(インディアンス)が4ポイントという結果になった。

【ナ・リーグ最優秀監督】カージナルス・シルト監督が初受賞

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 日本時間11月13日、両リーグの最優秀監督賞の受賞者が発表され、ナショナル・リーグはカージナルスのマイク・シルト監督が選出された。好不調の波が大きい打線と先発ローテーション、剛腕クローザーを欠いたブルペンという困難な状況を乗り越え、チームを2015年以来4年ぶりとなるポストシーズン進出&地区優勝へ導いた手腕を高く評価される形となった。

 先週、母を亡くしたばかりのシルトは、受賞が決定した瞬間を家族とカージナルスのコーチ陣とともに過ごしていた。「先週、母親を失って、とてもつらかったし、その悲しみを乗り越えるのは大変だった。でも、今はお祝いのときだ。私だけではなく、私の周りにいる人々のおかげで勝ち取った賞だからね」とシルト。「これは組織の賞であり、チームの賞だ。選手の賞でもあるし、スタッフたちの賞でもある」と自身の力だけで勝ち取ったものではないことを何度も強調した。

 シルトは、カージナルスでスカウト、コーチ、監督を歴任してきたが、プロ選手としてのプレイ経験は全くない。昨季途中、マイク・マシーニー(現ロイヤルズ監督)の解任に伴って暫定監督となり、その後、正式に監督に就任。プロ選手経験のない監督が最優秀監督賞を受賞するのは史上初めての快挙となった。カージナルスの監督が同賞を受賞するのは、1985年のホワイティ・ハーゾグ、2002年のトニー・ラルーサに次いでシルトが3人目である。

 なお、シルトは1位票を10票、2位票を14票、3位票を3票獲得し、合計95ポイントで最優秀監督賞を受賞したが、最多の1位票を獲得したのは、クレイグ・カウンセル監督(ブリュワーズ)だった。カウンセルは1位票を13票、2位票を6票、3位票を5票獲得し、合計88ポイントでわずか7ポイント差の2位。最多の1位票を得た監督が受賞者とならなかったのは史上2度目のことだった。

 3位以下は、ブライアン・スニッカー監督(ブレーブス)が45ポイント、デーブ・ロバーツ監督(ドジャース)が25ポイント、デーブ・マルティネス監督(ナショナルズ)が15ポイント、トーリ・ロブロ監督(ダイヤモンドバックス)が2ポイントという結果になった。

カージナルスがベテラン右腕・ウェインライトと再契約

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 日本時間11月13日、カージナルスはフリーエージェントとなった38歳のベテラン右腕、アダム・ウェインライトと1年契約を結ぶことで合意に達したことを明らかにした。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、契約内容は年俸500万ドル+出来高500万ドル。ウェインライトは、1年ごとに契約を更新していく意向を示しており、来季がラストシーズンとなるかどうかは定かではない。

 2000年のドラフトでブレーブスから1巡目(全体29位)指名を受けてプロ入りしたウェインライトは、2003年オフにJ.D.ドリューを放出したトレードでカージナルスへ移籍し、2005年にメジャーデビュー。それ以来、カージナルス一筋でプレイしており、来季がカージナルスの一員として16年目のシーズンとなる。

 最多勝2度、オールスター・ゲーム選出3度、ゴールドグラブ賞2度、シルバースラッガー賞1度など輝かしい実績を誇るウェインライトだが、近年は不振や故障に苦しむシーズンが続いていた。しかし、今季は31先発で14勝10敗、防御率4.19をマークし、まだ先発ローテーションの一角を担うだけの実力が残っていることをアピール。ポストシーズンでも防御率1.62の好投を見せた。

 ウェインライトの残留により、カージナルスは来季の先発ローテーション5枠のうち、ジャック・フラハティ、ダコタ・ハドソン、マイルズ・マイコラス、ウェインライトで4枠が確定。空きは残り1枠となった。今季途中からクローザーを務めた元エースのカルロス・マルティネスは先発復帰を目指しており、オースティン・ゴンバー、ダニエル・ポンセデレオン、アレックス・レイエスなど、球団内に先発5番手候補は数多く名を連ねている。外部からの補強を行う可能性もあるが、いずれにしても、カージナルスが来季も引き続き充実した先発陣を擁してレギュラーシーズンの戦いに臨むことは間違いなさそうだ。


アストロズとMLB機構がサイン盗み疑惑について調査を開始

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 アストロズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた2017年にサイン盗みを行っていた疑惑についてジ・アスレチックが報じたことを受け、日本時間11月13日、アストロズはMLB機構との協力の下で調査を開始しているという声明を発表した。「現時点ではこれ以上コメントすることは適切ではない」とし、詳細については言及を避けた。

 ジ・アスレチックの報道では、2017年にアストロズで最多イニングを記録したマイク・ファイアーズ(現アスレチックス、この年のポストシーズンはロースター外)の発言として、アストロズが外野に設置されたカメラを利用してホームゲームでサイン盗みを行っていたことを紹介。電子機器を利用したサイン盗みは、メジャーリーグの規則に違反するものである。

 ジ・アスレチックは、ファイアーズのほかにも、2017年に球団内部にいた3人から匿名での情報を得ているという。このなかには、ダグアウトの通路内で外野から送られてきたカメラの映像を見ていた人物が含まれている。その人物は、映像からキャッチャーのサインを判断し、ごみ箱を叩いて大きな音を出し、投手が投げる球種を伝えていたようだ。

 ジ・アスレチックの報道で引用された2つのソースは、アストロズのサイン盗みがポストシーズンでも行われていたと証言したが、ポストシーズンが始まる前にサイン盗みは終了していたとの報告書も存在するという。なお、この年のアストロズは敵地ドジャー・スタジアムで行われたワールドシリーズ第7戦を制し、世界一に輝いた。

 MLB機構は、ジ・アスレチックに対して「2017年シーズンの開幕から、多くの球団が他球団によるサイン盗みについて懸念を示していました。その結果、各球団のGMからの様々な情報を得て、2019年シーズンの開幕前にサイン盗みについての規則を改訂しました。新たな情報を得たあと、次の必要なステップについて決定する予定です」との声明を発表している。

殿堂入りの名将・ラルーサがエンゼルスに加入

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 アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議の2日目となった日本時間11月13日、エンゼルスのビリー・エプラーGMは、殿堂入りの名監督であるトニー・ラルーサが野球部門のシニア・アドバイザーとしてチームに加わることを明らかにした。ラルーサは、選手査定やマイナーの選手育成などの部門において、フロントオフィスの手助けをする予定だという。

 現在75歳のラルーサは、今季まで2年間在籍していたレッドソックスでも、野球部門社長のデーブ・ドンブロウスキーの下で同じような役割を担っていた。また、2014年から2017年までダイヤモンドバックスの野球部門で働いていた経験もある。

 監督として史上3位の通算2728勝をマークし、アスレチックスとカージナルスで合計3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げたラルーサは、2014年に殿堂入り。エンゼルスでは、メジャーデビューの2001年から2011年までカージナルスに在籍していたアルバート・プーホルスとの再会を果たすことになる。

 エプラーは「トニーのことを長い間尊敬していた。ここ数年間、私とトニーはともに働くことについて話し合ってきた。ついにその機会を得ることができてワクワクしているよ」とラルーサの加入を歓迎。「彼の知識と経験はこの上なく価値があるものだし、チームの成功や我々の野球部門のフィールド内外での発展に必ず役に立つと思う」と語り、ラルーサの手腕に大きな期待を寄せた。

 今季は72勝90敗に終わったエンゼルスだが、2014年以来となるポストシーズン進出を目指す方針は変わっていない。今オフは、監督にジョー・マドン(カブス前監督)、投手コーチにミッキー・キャラウェイ(メッツ前監督)が就任するなど、チームの首脳陣に変化を加えており、移籍市場ではフリーエージェントのゲリット・コールを筆頭に先発投手の補強を目指していることが伝えられている。チームの「頭脳」としてラルーサを加えたエンゼルスが今オフ、どのような動きを見せるか注目したい。

フィリーズ前監督のキャプラー ジャイアンツの監督に就任

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 日本時間11月13日、ジャイアンツは自軍の新監督にフィリーズ前監督のゲーブ・キャプラーが就任することを発表した。ジャイアンツは、3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げたブルース・ボウチーが今季限りで退任したため、後任となる新監督探しを行っていた。

 2005年に日本プロ野球の読売ジャイアンツでのプレイ経験もあるキャプラーは、WBCイスラエル代表で監督・コーチを務め、2014年には選手育成部門の担当としてドジャースのフロント入り。その手腕を評価され、2017年オフにフィリーズの監督に就任した。

 監督1年目となった2018年は80勝82敗で地区3位に終わり、今季はブライス・ハーパー、J.T.リアルミュート、ジーン・セグーラ、アンドリュー・マカッチェン、デービッド・ロバートソンなどをチームに加える大補強を展開してシーズンをスタート。序盤こそ首位を快走したものの、故障や不振で期待通りの働きができない選手が多く、徐々に失速して81勝81敗の地区4位でレギュラーシーズンを終了した。

 大補強により地区優勝にとどまらず、ワールドシリーズ制覇を期待されながらも大きく期待を裏切ったことを受け、フィリーズのマット・クレンタックGMは一時、キャプラー続投の方針を示していたものの、オーナーのジョン・ミドルトンの判断により、今季限りでの解任が決定。そして、3年契約でジャイアンツの監督に就任することが決定した。

 2010年代に3度のワールドシリーズ制覇(2010年、2012年、2014年)を成し遂げたものの、その当時の主力選手の高齢化、それに取って代わる選手の伸び悩みや人材難により、近年は低迷が続いているジャイアンツ。エースのマディソン・バムガーナー、クローザーのウィル・スミスがともにフリーエージェントとなっており、さらなる戦力ダウンも予想されるなか、キャプラーはチームを立て直すことができるのか。フィリーズでは思い通りの結果を残せなかったキャプラーだが、ジャイアンツでの再出発に期待したい。

充実の三塁手市場 復活を遂げたドナルドソンが人気を集める

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 日本時間11月12日にアリゾナ州スコッツデールでGM会議が開幕し、ようやく本格的にスタートした感のあるオフシーズンだが、序盤から早くも人気を集めているフリーエージェント選手がいる。2015年のア・リーグMVP受賞者であり、今季ブレーブスで復活を遂げたジョシュ・ドナルドソンだ。この強打好守の三塁手には、少なくとも6球団以上が興味を示していると見られている。

 昨オフ、ドナルドソンは11月下旬という早い段階でブレーブスと1年2300万ドルで契約。2018年は52試合で8本塁打、OPS.801に終わっていたが、今季は155試合に出場して37本塁打、OPS.900を復活を遂げ、三塁守備でもリーグ有数の好守を見せた。そのドナルドソンには、レンジャーズ、フィリーズ、ナショナルズ、今季所属したブレーブスなど、6球団以上が興味を示しているという。

 今オフの三塁手市場には、ドナルドソンのほか、アンソニー・レンドン、マイク・ムスターカスといった有力選手が名を連ねており、最も人材が充実しているエリアの1つと評価されている。本来であれば、トップ選手のレンドンの契約が決まったあとに他の選手の契約が動き始めるのだが、レンドンの代理人は契約時期を引き延ばすことで好条件を引き出す手法で知られるスコット・ボラス。そうした事情もあり、レンドンの決断を待った結果、ドナルドソンも得られないという最悪の事態を回避するために、最初からレンドンではなくドナルドソンをターゲットにする球団もあると見られている。

 特に来季を新球場グローブライフ・フィールドで迎えるレンジャーズは、今オフの大型補強に積極的であり、エイドリアン・ベルトレイの引退後、レギュラーを固定できていない三塁は補強ポイントの1つとなっている。ジョン・ダニエルズGMは「ここ数年、我々は大物選手の獲得レースに参加しなかったが、今回は参加するつもりだよ」と大型補強に動くことを宣言しており、レンドンまたはドナルドソンの獲得に多額の資金を注入する可能性は極めて高い。充実の三塁手市場は、レンジャーズを中心に動いていくことになりそうだ。

ブリュワーズ グランダル&ムスターカスとの再契約を希望

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 昨オフ、ブリュワーズが1年契約を結んだヤスマニ・グランダルとマイク・ムスターカスは、ともにオールスター・ゲームに選出される活躍を見せ、チームのワイルドカード獲得に貢献した。そして、当然のことではあるが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ブリュワーズは両者との再契約を望んでいるという。さらに、ヘイマンはブリュワーズが先発投手の補強を目指していることも伝えている。

 今季のグランダルは、自己最多の153試合に出場して打率.246、28本塁打、77打点、OPS.848をマーク。安打数、本塁打数、打点数などの各部門で自己ベストを更新した。一方のムスターカスは、143試合に出場して打率.254、35本塁打、87打点、OPS.845をマーク。本塁打数は自己ベスト(2017年の38本塁打)に迫り、自身初となる30二塁打&30本塁打を達成した。

 攻守でチームを支えた両者をブリュワーズが残留させたいと考えるのは当然だが、より優先度が高いのはグランダルであると見られる。なぜなら、現在ブリュワーズの40人ロースターに登録されている捕手のうち、メジャーで準レギュラー級以上の出場経験があるのはマニー・ピーニャただ1人であるからだ。一方、三塁については、2017年から2年連続で30本塁打以上を記録しながらも今季は不振に喘いでマイナー降格も味わったトラビス・ショウの復調に期待する手もあり、グランダルに比べるとムスターカス残留の優先度は低いと言える。

 なお、大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」で行われているアンケートによると、グランダルの移籍先ではレッズ(得票率28.9%)がブリュワーズ(同18.1%)よりも多くの支持を得ている。レッズはブリュワーズと同じナ・リーグ中部地区に所属し、来季の躍進を予想する声もあるチームであるだけに、ブリュワーズとしては正捕手の同地区ライバルへの流出だけは避けたいところだろう。

オズーナに7球団前後が興味 QO受諾予想も拒否濃厚に

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 カージナルスに残留希望であることを明らかにしていたマーセル・オズーナは、年俸1780万ドルのクオリファイング・オファーを受諾して来季もカージナルスの一員でプレイすることになると見られていた。しかし、オズーナがクオリファイング・オファーについての決断を下す前から多くの球団がオズーナ獲得に興味を示しており、事態は急変。好条件のオファーを得られると確信したオズーナは、クオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント市場に打って出ることが確実となっている。

 MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、オズーナにはカージナルスも含め、すでに7球団前後が興味を示しているという。そのうちの1球団であるカージナルスは、オズーナとの複数年契約を検討しているようだ。また、ヘイマンはレッズがオズーナ獲得に興味を示していることも伝えている。

 今季のオズーナは、打率.241、29本塁打、89打点、12盗塁、OPS.800と不本意な成績に終わったため、クオリファイング・オファーを受諾したうえでカージナルスに残留し、来季の活躍によって自身の価値を上げてフリーエージェント市場に出るものと見られていた。しかし、多くの球団が獲得に興味を示していることを受け、オズーナは自身のフリーエージェント市場における戦略を変更したようだ。

 オズーナがクオリファイング・オファーを拒否するからといって、カージナルスに残留する可能性が消滅するわけではなく、カージナルスが検討中と見られる複数年契約でカージナルスに残留する可能性は十分にある。オズーナはまだ29歳とフリーエージェント選手のなかでは比較的若いため、各球団が複数年契約をオファーするような争奪戦となる可能性は高い。

 12盗塁、守備防御点+2を記録しているように、走塁や守備でも平均以上の能力を有しており、各球団にとって魅力的な存在であることは間違いない。カージナルスに残留希望であることを口にしていたオズーナだが、来季は他球団のユニフォームを着てプレイすることになるかもしれない。

ルール5ドラフトの対象となるトップ・プロスペクトたち

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 今年のルール5ドラフトは、ウィンター・ミーティング開催期間である日本時間12月13日に行われる。ルール5ドラフトとは、他球団の40人ロースターに登録されていない、一定の条件を満たした選手を他球団が獲得できる制度であり、各球団は他球団へ流出させたくない有望株を日本時間11月21日までに40人ロースターに登録しておく必要がある。ここでは今年のルール5ドラフトの対象となる有望株たちを紹介する。

 18歳以下で契約した選手は5年以内、19歳以上で契約した選手は4年以内に40人ロースターに登録されなければ、他球団がルール5ドラフトで指名可能となる。ルール5ドラフトの「メジャーリーグ・フェイズ」で他球団の選手を指名した場合、指名した球団はその選手の旧所属球団へ移籍金として10万ドルを支払い、翌年は1年を通して25人ロースターに登録しておく必要がある。25人ロースターから外れる場合、5万ドルと引き換えに旧所属球団へその選手を返還しなければならない。

 「MLB Pipeline」が公開している有望株ランキング上位100人のうち、今年のルール5ドラフトの対象となるのは11位のクリスチャン・パチェ外野手(ブレーブス)、22位のシクスト・サンチェス投手(マーリンズ)、36位のケブライアン・ヘイズ三塁手(パイレーツ)など13人。しかし、ランキング上位100人に入るような有望株は例年ほぼ漏れなくプロテクトされており、この13人も期限までに40人ロースターに登録されることになるだろう。

 同サイトの球団別の有望株ランキング上位30人(つまり30人×30球団で合計900人)のうち、今年のルール5ドラフトの対象となるのは147人。例年、同様の立場の有望株のプロテクト率は50%前後であり、今年もこの147人の半分近くがルール5ドラフトにおいて指名可能な選手となりそうだ。なお、147人のリストは以下の通りである(順位は球団別ランキングのもの。★は全体上位100位圏内であることを示す)。

アメリカン・リーグ東部地区

◆オリオールズ
4位 ライアン・マウントキャッスル一塁手★
8位 ディーン・クレーマー投手
11位 キーガン・エイキン投手
13位 ライアン・マクケンナ外野手
17位 コディ・セドロック投手
29位 ブレット・カンバーランド捕手
30位 グレイ・フェンター投手

◆レッドソックス
2位 ボビー・ダルベック三塁手
9位 C.J. チャッサム遊撃手
17位 マーカス・ウィルソン外野手
25位 エドゥアルド・バザルド投手
27位 カイル・ハート投手
29位 ヨアン・アイバー投手

◆ヤンキース
1位 デイビー・ガルシア投手★
3位 エステバン・フロリアル外野手★
4位 ルイス・ギル投手
14位 ニック・ネルソン投手
20位 ルイス・メディーナ投手
26位 ミゲル・ヤジューレ投手

◆レイズ
3位 ビダル・ブルージャン二塁手★
7位 ロナルド・ヘルナンデス捕手
12位 モイゼス・ゴメス外野手
17位 ジェイク・クローネンワース遊撃手兼投手
19位 ルシアス・フォックス遊撃手
27位 レスリー・リナレス投手

◆ブルージェイズ
30位 トーマス・ハッチ投手

アメリカン・リーグ中部地区

◆ホワイトソックス
5位 デーン・ダニング投手
9位 ブレイク・ラザフォード外野手
18位 ジミー・ランバート投手
23位 ザック・バーディ投手
27位 アレック・ハンセン投手
28位 バーナード・フローレス投手

◆インディアンス
2位 トリストン・マッケンジー投手★
14位 ルイス・オビエド投手
16位 ダニエル・ジョンソン外野手
17位 スコット・モス投手

◆タイガース
5位 アイザック・パレイデス内野手
8位 ダズ・キャメロン外野手
14位 ボー・バローズ投手
18位 カイル・ファンクハウザー投手
20位 アンソニー・カストロ投手
22位 エルビン・ロドリゲス投手
27位 ジェイク・ロブソン外野手
28位 デレク・ヒル外野手

◆ロイヤルズ
11位 セウリー・マティアス外野手
19位 エマニュエル・リベラ三塁手
29位 ガブリエル・キャンセル二塁手

◆ツインズ
7位 ワンダー・ハビアー遊撃手
9位 ジョアン・デュラン投手
20位 ギルベルト・セレスティーノ外野手
21位 グリフィン・ジャックス投手
23位 トラビス・ブランケンホーン二塁手

アメリカン・リーグ西部地区

◆アストロズ
9位 クリスチャン・ハビアー投手
13位 エノーリ・パレイデス投手
16位 ロニー・ドーソン外野手
25位 ジョナサン・アラウズ遊撃手
26位 ニバルド・ロドリゲス投手
28位 テイラー・ジョーンズ一塁手

◆エンゼルス
6位 ジャーメイ・ジョーンズ二塁手
17位 ヘクター・ヤン投手
25位 レオナルド・リバス遊撃手

◆アスレチックス
12位 ドールトン・ジェフリーズ投手

◆マリナーズ
24位 ドム・トンプソン・ウィリアムス外野手
28位 ルジェイ・ニューサム投手

◆レンジャーズ
5位 レオディ・タベラス外野手
10位 シャーテン・アポステル三塁手
11位 アンダーソン・テヘダ遊撃手
16位 タイラー・フィリップス投手
30位 イーライ・ホワイト遊撃手

ナショナル・リーグ東部地区

◆ブレーブス
1位 クリスチャン・パチェ外野手★
8位 ウィリアム・コントレラス捕手
13位 タッカー・デービッドソン投手
14位 ジャシール・デラクルス投手
16位 トーマス・バローズ投手

◆マーリンズ
1位 シクスト・サンチェス投手★
4位 ジャズ・チズホルム遊撃手★
6位 エドワード・カブレラ投手★
11位 ニック・ナイダート投手
12位 レウィン・ディアス一塁手
26位 ウィル・スチュワート投手
29位 ウンベルト・メヒア投手

◆メッツ
3位 アンドレス・ギメネス遊撃手★
8位 シャービエン・ニュートン内野手
12位 トーマス・スザパッキー投手
17位 アリ・サンチェス捕手
22位 ジョーダン・ハンフリーズ投手
27位 パトリック・マザイカ捕手
28位 デズモンド・リンゼイ外野手
29位 ルイス・カルピノ二塁手

◆フィリーズ
10位 ジョジョ・ロメロ投手
12位 ジェイリン・オルティス外野手
13位 ラファエル・マーチャン捕手
15位 マウリシオ・ロベーラ投手
17位 ロドルフォ・デュラン捕手
23位 ダニエル・ブリトー二塁手
28位 コーネリアス・ランドルフ外野手

◆ナショナルズ
13位 スターリング・シャープ投手
15位 ベン・ブレイマー投手
21位 スティーブン・フエンテス投手
22位 マルビン・ペーニャ投手
25位 ギルバート・ララ遊撃手
27位 テルミット・アグスティン外野手
28位 ジョナタン・ヘルマン投手

ナショナル・リーグ中部地区

◆カブス
2位 ミゲル・アマヤ捕手★
9位 ザック・ショート遊撃手
12位 タイソン・ミラー投手
22位 オスカー・デラクルス投手
28位 トレント・ジアンブローン内野手

◆レッズ
4位 トニ・サンティラン投手
7位 タイラー・スティーブンソン捕手
18位 アルフレッド・ロドリゲス遊撃手
19位 アンディ・スジーリオ外野手
20位 TJ フリードル外野手
21位 マイケル・ベルトレイ外野手
24位 マリエル・バティースタ外野手
29位 ライアン・ヘンドリックス投手

◆ブリュワーズ
3位 ザック・ブラウン投手
4位 コリー・レイ外野手
14位 ルーカス・エルセグ三塁手
18位 ブランドン・ウェブ投手

◆パイレーツ
2位 ケブライアン・ヘイズ三塁手★
3位 オネイル・クルーズ遊撃手★
10位 ウィル・クレイグ一塁手
15位 ロロ・サンチェス外野手
28位 ブレイク・セダーリンド投手

◆カージナルス
4位 エレウリス・モンテロ三塁手
13位 ジェイク・ウッドフォード投手
24位 コナー・キャペル外野手
30位 マックス・シュロック二塁手

ナショナル・リーグ西部地区

◆ダイヤモンドバックス
13位 テイラー・ワイドナー投手
23位 アンディ・ヤング内野手

◆ロッキーズ
8位 ベン・ボーデン投手
11位 タイラー・ネビン一塁手
17位 ロバート・タイラー投手
19位 リード・ハンフリーズ投手
24位 ダニエル・モンターノ外野手
27位 ロベルト・ラモス一塁手

◆ドジャース
9位 ミッチェル・ホワイト投手
12位 DJ ピータース外野手
23位 クリスチャン・サンタナ三塁手
26位 ジョーダン・シェフィールド投手

◆パドレス
18位 エステウリー・ルイーズ二塁手
25位 バディ・リード外野手

◆ジャイアンツ
16位 サンドロ・ファビアン外野手
20位 フランクリン・ラボーア外野手
22位 リカルド・ジェノベス捕手
28位 ギャレット・ウィリアムス投手


【ア・リーグCY賞】アストロズ・バーランダーが2度目の受賞

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 日本時間11月14日、両リーグのサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグは同僚のゲリット・コールとの僅差の争いを制したジャスティン・バーランダー(アストロズ)が自身2度目の受賞となった。1位票と2位票はすべてバーランダーとコールが獲得し、バーランダーは1位票を17票獲得して合計171ポイント(コールは1位票13票、合計159ポイント)。3位は元アストロズのチャーリー・モートン(レイズ)だった。

 バーランダーは、アストロズの投手としては1986年のマイク・スコット、2004年のロジャー・クレメンス、2015年のダラス・カイケル(今季ブレーブス)に次いで史上4人目の受賞。2012年、2016年、2018年と3度にわたってサイ・ヤング賞の投票で2位に終わっていたが、コールとの接戦を制し、タイガース時代の2011年以来8年ぶりとなる、自身2度目の栄誉を手にした。

 今季のバーランダーは、34先発で223イニングを投げ、21勝6敗、防御率2.58、300奪三振という素晴らしい成績をマーク。最多勝のタイトルを獲得し、WHIP0.80は過去100年間で2位という驚異的な水準だった。被打率.172も両リーグベストの数字であり、1900年以降で7位にランクイン。日本時間9月2日のブルージェイズ戦で自身3度目のノーヒッターを達成し、自身初のシーズン300奪三振をマークするなど、36歳にして自己ベスト級のシーズンを過ごした。

 バーランダーに次ぐ2位に終わったコールも、20勝5敗、防御率2.50、326奪三振、WHIP0.89の好成績で、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得。最初の11先発は4勝5敗、防御率4.11と平凡なピッチングだったが、その後の22先発では16勝0敗、防御率1.78と圧巻のパフォーマンス。両リーグ最多となる21度の2ケタ奪三振を記録するなど、バーランダーに勝るとも劣らない快投を見せた。

 バーランダーが171ポイント、コールが159ポイント、モートンが75ポイントでトップ3を占め、4位以下はシェーン・ビーバー(インディアンス)が64ポイント、ランス・リン(レンジャーズ)が18ポイント、エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)とルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)が8ポイント、マイク・マイナー(レンジャーズ)が7ポイントという結果になった。

【ナ・リーグCY賞】メッツ・デグロムが「準満票」で2年連続の受賞

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 日本時間11月14日、両リーグのサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、ナショナル・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が2年連続2度目の受賞となった。デグロムは投票権を持つ30人の記者から1位票を29票、2位票を1票獲得する「準満票」で、合計207ポイントの圧勝。サイ・ヤング賞を2年連続で受賞するのは、メジャーリーグ史上11人目の快挙となった。

 デグロムは「言葉では言い表せないよ。(サイ・ヤング賞を)1度受賞するのが夢だったって言ったことがあるけど、2年連続なんて、正直言って今は言葉が出ないよ」と語り、2年連続受賞の快挙を喜んだ。

 圧倒的なピッチングを見せた昨季とは異なり、今季は4月の防御率が4.85と不安定なスタートになったが、5月以降の27先発では9勝5敗、防御率2.07と安定感抜群のピッチングを展開。ライバルの柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)が不振や故障に苦しむなか、23イニング連続無失点でシーズンを終えるなど、最終4先発で3勝0敗、防御率0.32の好成績を残し、2年連続受賞を決定付けた。

 直近10年間のナ・リーグで、サイ・ヤング賞を2年連続で受賞したのは2013~2014年のクレイトン・カーショウ(ドジャース)、2016~2017年のシャーザーに次いでデグロムが3人目。デグロムは2014年に新人王を受賞しているが、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるアウォードを、2種以上かつ合計3度以上受賞した投手は史上8人目である。

 今季のデグロムは、11勝8敗、防御率2.43、255奪三振の好成績をマークし、最多奪三振のタイトルを獲得。最優秀防御率の柳が88ポイントで2位、シャーザーが72ポイントで3位、ジャック・フラハティ(カージナルス)が69ポイントで4位、最多勝のスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が53ポイントで5位にランクインし、6位以下はマイク・ソローカ(ブレーブス)が9ポイント、ソニー・グレイ(レッズ)が4ポイント、カーショウが3ポイント、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)とカービー・イエーツ(パドレス)が2ポイント、パトリック・コービン(ナショナルズ)が1ポイントという結果になった。

バーランダー&コール ア・リーグ史上初のCY投票トップ2独占

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 日本時間11月14日に発表されたサイ・ヤング賞の投票結果で、アメリカン・リーグではアストロズのジャスティン・バーランダーとゲリット・コールがトップ2を独占した。1956年に同賞が制定されて以降、トップ2を同じチームの投手が独占したのは4例あるが、いずれもナショナル・リーグのチームである。バーランダーとコールは、リーグ史上初の快挙を成し遂げることとなった。

 同僚によるトップ2独占がなかなか実現しない理由として、「票が割れる」ことを挙げる者が多い。投票権を持つ記者は、同じチームの選手を上位に並べるのを避ける傾向があるというわけだ。しかし、今季のバーランダーとコールは、そのような思考の余地すらない、圧倒的なパフォーマンスを見せた。その結果、1位票と2位票を2人で独占。1位票を17票、2位票を13票獲得したバーランダーがサイ・ヤング賞を受賞し、1位票を13票、2位票を17票獲得したコールが2位にランクインした。

 同僚によるトップ2の独占は、サイ・ヤング賞制定初年度の1956年が初めてであり、この年はドジャースのドン・ニューカムとサル・マグリーがトップ2を独占。ただし、マグリーはこの年の開幕をインディアンスで迎え、5月中旬にドジャースへ移籍している。また、制定初年度の1956年から1966年までの11年間は、両リーグから1人のみの選出だった。

 各リーグから1人ずつを選出する現在の形になって以降では、1974年にドジャースのマイク・マーシャルとアンディ・メッサースミスがトップ2を独占したのが初めての例である。この年のマーシャルは106試合に登板して208回1/3を投げたが、これはリリーフ投手による最多記録として現在も残っている。しかし、この年は3位以下の投手にも1位票が入っており、バーランダー&コールのように1位票を2人で独占したわけではなかった。

 バーランダー&コールのように1位票を2人で独占した例は、2001年と2002年のランディ・ジョンソンとカート・シリング(ダイヤモンドバックス)が初めてである。2001年はジョンソンが1位票を30票、シリングが1位票を2票獲得し、翌2002年はジョンソンが満票で受賞した。同僚による300奪三振コンビも2002年のジョンソン&シリングと今季のバーランダー&コールしか例がなく、この2組のコンビは、球史に残る最強の同僚コンビと言って過言ではないだろう。

FAのバムガーナーにフィリーズ、ヤンキースなどが関心

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 長年ジャイアンツのエースとして活躍し、今オフ、フリーエージェントとなったマディソン・バムガーナーに対して、ブレーブスが早い段階から興味を示していることはすでに報じられているが、フィリーズやヤンキースなど、そのほかの球団もメジャーを代表する先発左腕の動向を注視しているようだ。3度の世界一を経験し、通算119勝をマークしながらも30歳とまだ比較的若く、多くの球団による争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

 日本時間11月14日、MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、フィリーズが幅広い視野で先発投手市場をチェックしており、そのなかでバムガーナーの動向もチェックしていることを報じた。ローゼンタールは、フィリーズがバムガーナー獲得を狙う動機の一つとして、同地区ライバルであるブレーブスへの加入を防ぐ狙いがあると見る。また、フィリーズがバムガーナー、コール・ハメルズなど、実績があって計算のできる先発投手の獲得に動く可能性にも言及している。ただし、チーム状況を考えた場合、フィリーズよりもブレーブスのほうがバムガーナーがフィットすると考えているようだ。

 一方、フィリーズ同様に先発投手市場を幅広くチェックしているヤンキースも、バムガーナー獲得に興味を示している球団の一つであることが報じられている。サンフランシスコ・クロニクルのジョン・シェイによると、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、現時点ではバムガーナーの代理人とコンタクトをとっていないことを明言。しかし、シェイは今後間違いなくキャッシュマンがバムガーナー側とコンタクトを取ると断言している。

 2011年から6年連続で13勝以上、2013年から4年連続で防御率2点台をマークした頃の安定感こそ失われているものの、今季のバムガーナーは3年ぶりに200イニング&200奪三振をクリアし、34先発で9勝9敗、防御率3.90をマーク。エースとしての活躍は難しくとも、先発2~3番手としての働きは十分に期待できる投手であり、フリーエージェント市場の注目株の1人となっている。

クオリファイング・オファーの返答期限は明日15日午前7時

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 今オフは、ゲリット・コール、アンソニー・レンドン、スティーブン・ストラスバーグなど10人のフリーエージェント選手が旧所属球団からクオリファイング・オファーを受けているが、その返答期限が日本時間11月15日の午前7時に迫っている。10人のなかに年俸1780万ドルでの1年契約となるクオリファイング・オファーを受諾する選手は現れるのだろうか。

 クオリファイング・オファーの制度が導入された2012年以降、クオリファイング・オファーを受けた80人のうち、受諾したのは6人だけ。しかし、2014年まで1人も受諾しなかったのに対し、2015年に3人が受諾したのを皮切りに、2016年は2人、昨年も柳賢振(リュ・ヒョンジン)が受諾しており、市場の状況を見ながらクオリファイング・オファーを受諾して残留する選手が現れ始めているのも事実である。

 今オフは、コール、レンドン、ストラスバーグ、ザック・ウィーラー、マディソン・バムガーナー、ジョシュ・ドナルドソン、マーセル・オズーナ、ジェイク・オドリッジ、ウィル・スミス、ホゼ・アブレイユの10人がクオリファイング・オファーを受けているが、受諾の可能性があると見られているのは、オドリッジ、スミス、アブレイユの3人。もちろん、受諾せず市場に出て自身の価値を試す可能性もあるし、拒否後に旧所属球団との再契約交渉を行う可能性もある。

 クオリファイング・オファーを提示した選手が他球団へ流出した場合、旧所属球団は翌年のドラフトにおける補償指名権を得ることができる。今オフは、アストロズ、ブレーブス、カージナルス、ジャイアンツ、メッツ、ホワイトソックスが戦力均衡ラウンドBのあと、ツインズはオドリッジが他球団と総額5000万ドル以上の契約を結んだ場合のみ、1巡目と戦力均衡ラウンドAの間、それ未満の場合は戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を得る。

 また、クオリファイング・オファーを提示された選手を他球団が獲得した場合、新所属球団は翌年のドラフトにおいて指名権を喪失する。ぜいたく税の課税対象となっている3球団(ヤンキース、レッドソックス、カブス)は2番目と5番目に高い順位の指名権+インターナショナル・ボーナスプール100万ドル、収益分配制度で受け手側となっているアスレチックスなど14球団は3番目に高い順位の指名権、エンゼルスなどその他の13球団は2番目に高い順位の指名権+インターナショナル・ボーナスプール50万ドルを喪失するルールとなっている。複数のクオリファイング・オファー選手を獲得した場合は、その次に高い順位の指名権も失うことになる(例:ぜいたく税対象の3球団は3番目と6番目に高い順位の指名権を失う)。

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